なぜ、つくばは人気が無いのか
昨日、東京支店の同僚たちと東京駅で飲んだ。
私は、TXでつくば駅から秋葉原駅まで1時間ぐらいかけて、東京観光も兼ねて入った。いつも東京きて思うのは、東京は人が多過ぎるし、しかも誰1人として知っている人はいない。大手町の高層ビルは意味あるのか?というぐらい大きい。オープンカフェには、エルメスのバックやアルマーニを着こなした人たちで溢れかえり、楽しそうにおしゃれに喋っている。ヒト、モノ、カネ、情報が常に最先端に集まっている。確かに、東京は魅力的だ。
しかし、私にとってつくばも魅力的だ。自然は計画的に残され生活と調和し、空気は美味しいし、人口密度も高くない。確かに車社会で、気軽に移動できるとは言い難いが、ロードバイクやシェアカー、バスである程度移動できる。イオンもあるから、生活にも困ることはない。
どっちが上とかいう議論は意味ないと思うが、単に地域の歴史や環境が違うだけの話で、東京とつくばはどちらも特徴がある、というだけだと思っている。
しかし、東京の同僚と冗談で、次に転勤するとしたらどこが良いと訊いた時、仙台や名古屋は候補に上がるが、つくばは全く推されなかった。やはり、パブリックなイメージが無いから想像しにくいのか。それとも、地方都市の方が単に魅力的だという話なのか。
いずれにせよ、何が問題でつくばは人気が無いのかさっぱり分からない。TX沿いは年々地価が上がっているから、需要としては増加傾向なはずだ。つまり、魅力を知って移住してくる人も一定多数いるのだろう。しかも、研究学園駅近くのベンツやアウディーといった高級車はわりかし売れていると聞く。富裕層に人気があるということなのだろうか。
茨城は一応、体験王国というキャッチフレーズで観光アピールしているが、つまりこれは、金沢のように対外的にアピールするモノが乏しいから、とりあえず来ればハマるよ、というコト戦法で呼び寄せようとしているのだろう。けれど、とりあえず来いは非常に厳しい。なんで来たらわかると言うのなら、口で説明できないか、という違和感は持たれる。つまり、語り部がいないから上手く魅力が伝わらないのか。
そもそも、茨城はそこまで観光アピールしていないというか、そんなにウェルカムではぶっちゃけ無い。地元民は皆、何も無いからつまらないよねとよそ者に謙遜した口ぶりで話すが、実のところ、住みやすくて良いところなので、あまり移住してこないで、というのを間接的に言っている節はある。だから、来ればわかるみたいなアピールしかできないのだろう。
兎にも角にも、私はつくばを良いとこだと思っているし、永住地候補に挙げている。この土地で生涯を過ごすのは悪くないと思っている。
確かに、対外的に見ればつくばというのは、野暮ったくて、閉鎖的で、トレンドに疎い節はあるかもしれないが、良いところなのは間違いない。やはり東京の同僚にも、有無を言わせずパワハラで連行して、魅力を感じてもらうのが一番なのか。