改めて、マネージャーの仕事とは
マネジメントは綺麗な仕事に聞こえるが、そんなことは無い。
このことが分かっただけでも、一歩前進な気がする。
色々調べた結果、マネジメントはチームが成果を上げるために必要だ、ということは確定だ。
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マネジメントが無ければ、組織は明後日の方向に行き、成果を出すことはできない。
そもそも、目的があるから組織があるのだ。
個人で達成できる目標があり、それを遂行することにより目的を達成できるのであれば、組織は不要だ。
しかし、誰かの力を借りなきゃ達成できない目的が発生し、協力して仕事を進める必要がある地点で、マネジメントは必須だ。
インプットに対してのアウトプットは何かを定義することも生易しくない。私たちのようなコーポレート部門は、非営利組織で予算制で成立しているから、利益目標を持って成果と言えない。もちろん、コストダウンは一つの目標だが、そもそもの存在意義がブレてはいけない。
この問いの逃げ道は、我々はコスト部門だから、現場より下ですと、自らを負け犬に設定することだ。同僚と話していると、この発想は良く聞く。これは、思考停止もそうだが、定義付けが困難だから産まれる発想だと思う。
改めてコーポレート部門のアウトプットから考えると、組織の統制を取るとか、実態に即した会計処理をするとか、会社の資産を有効活用する、とかになると思う。
それを達成するためのインプットは、法律であり、人であり、金であり、資産である。これらを有効活用し、上記のアウトプットを出す、というのがコーポレート部門の役割だと、私は思う。
このインプットの中で、コーポレート機能が最も働く資源は、人である。
法律や金や資産は、ただのモノで、それらをどう活用するかは人が重要だ。
この現実がマネジメントを困難している。人と人がお互いを理解し合いながら仕事をする、というシンプルな目標が、マネジメントをするにあたり最難関なタスクの一つであることは間違いない。
だから、私のようなマネージャーにできることは、メンバーと歩調を合わせ痛みや喜びを分かち合い、一緒に働くことが大切だ。それがマネジメントの大きな仕事の一つだ。真摯になる、という言葉はいまだに実感できないが、目の前の現実と向き合う以外に方法は無いということだ。
また、これは私の所感だが、マネジメントの仕事は今まで、人間性の一言で片付けられていた気がする。
だが、最近はメソッドも明らかになり始めているため、それは勉強すれば後天的に身につけらると思う。というより、昔の武将とか賢い人間は分かっていたのだろう。それが神から与えられたギフトの如く扱われていたから、人間性という先天的な素質が無いとダメだ、という話に発展したのではないか。
相手の話を否定しないは最たる手法で、これを行うと心理的安全性が損なわれる原因になる。メンバーに考えさせることが大事で、それが仕事に対しての主体的な取り組み、改善につながる、というごく当たり前な話がエビデンスを持って語られてきている。
そのうち義務教育レベルでマネジメントが教育され、全国民誰もがマネージャーになれる社会が到来するかもしれない。これからは、まるで千里眼を有した深い考えを持った若者が増えてくるかもしれない。なぜなら、それは全て体系的に学習できるからだ。そもそも、なんでそんなことも知らないのと、呆れる世代が出てくるかもしれない。