結局のところ、資本主義に適応するしかない話
結論はタイトルの通り。
私のような労働者は、資本家に労働力を搾取される構造であることは、間違いない。
2022年度労働力人口統計によると日本の15歳以上人口は11,038万人。労働者人口は6,902万人。
働き盛りの45〜54歳人口1,891万人。労働者は1,671万人。だいたい労働者率90%程で、目の前にいるおじさんはほぼ労働者だと思って間違いない。
https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/ft/pdf/index.pdf
一方、日本の法人は275万社程ある=社長も275万人程いるらしい。労働者に比べれば圧倒的に少ない。
資本家側も大変だ。労働者が言うことを聞かず辞めたり、他社との競争に悩んだり、資金繰りに苦労したりすることもある。
https://media.finasee.jp/articles/-/10689?page=1
どっちを選ぶかは、本当その人次第。どっちも苦行の道であることは間違いないと思うよ。
だから私は、あえて労働者側を選んだ。なぜなら、楽だから。
マルクスが生きていた18世紀のように、資本家が資本を独占していれば、無制限に働かされただろう。産業革命で労働者が農村から都市に大量になだれ込み、機械を操るオペレーターとなった。当然、平日8時間労働など夢の話だ。労働者は他に食い扶持がないから、職を選択する余地が少ない。非常に不幸な状態だと言わざるを得ない。
しかし、今は資本家だらけになり、資本家が勝手にお互いを潰しあっている。
さらに、ライフワークバランスやインターバル制度などが注目されている現代では、労働者保護の流れは強まっている。労働者保護の流れは収まらず、労働者は良くも悪くも強い立場になってきた。
世の中の流れに対応すべく資本家は、職場のエンゲージメント向上だったり、魅力的なキャリアパスだったり、充実した福利厚生をちらつかせる。パワハラはもってのほかだ。ある意味、労働者にとっては売手市場だ。
マルクスも、こんなに労働者が強くなるとは想像していたのだろうか。ちゃんと資本論を読んでいないから分からんが、資本主義の欠点を基本的人権の保護という観点から、法整備されているのは良いことだと思う。
だから私は、結局のところ資本主義に適応するしかない。社長に同僚と一緒に文句を言いながら、困った時は助け合いながら仕事をしている。そっちの方がどうやら性に合っているらしく、気に食わなかったら転職する自由もある。
普通に考えて、全国に275万の会社があるんだから、どっかにお世話になれば、そう食いっぱぐれることはない(就労条件の良し悪しはあるが)。
私のような転職を繰り返す意識低い系の人間は、労働者がピッタリだ。高年収さえ求めず、最低限の暮らしさえ望めば、まあ生きていけるだろう。